| 《翻弄されまくり人生!》
 私ことコバヤシ。
 これまでに様々な恋愛をしてきましたが、大体、最後は理不尽な振られ方をして終わっております。
 今日はそんな中から一つ。
 
 22歳のクリスマス。外は綺麗な雪。嘘です。ピーカンです。
 それは、呆れるくらい、もの凄く晴れた穏やかな日でした。
 
 私は彼女との待ち合わせ場所に走っていました。もう時間ギリギリで、焦りまくりです。
 
 さらにその日は、私たちにとって初めての二人っきりのデートだったのです!
 (別にビックリマークはいらないか・・・)
 
 私の焦りは最高潮でした。「待ち合わせに遅れたから」とか、そんな些細なことで彼女を怒らせたくありません。
 やっと掴んだ幸せを逃したくありません。
 
 私は彼女のことがとても好きだったのです。大真面目です。
 
 待ち合わせの場所に着くと彼女の姿はない。時計を見ると、約束の時間から15分ほど遅れています。
 
 「まずいなぁ。怒って帰っちゃったかなぁ・・・」
 
 まぁ、とりあえずもう少し待ってみることにしました。
 他の場所をブラブラしているだけかもしれないし。それに、彼女のほうも遅れているのかもしれません。
 
 ・・・30分後
 
 彼女は現れません。そこで、彼女の携帯に電話をかけてみることに・・・出ません・・・
 
 「やっぱ、怒ってるのかなぁ・・・」
 
 私はどうしようか迷いました。
 「もう今日は来ないよ。あきらめて帰りなよ」と頭の中で誰かがつぶやいています。
 「待てよ。何か事情があってちょっと遅れてるだけかもしれないだろ」もう一人の誰かがつぶやきます。
 (そういえばつぶやきシロー、昨日久しぶりに見ました。髪形変わっててショックでした・・・)
 
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