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■ 本当にあった怖い恋愛話 その3(コバヤシ)

《翻弄されまくり人生!》

しばらくして彼女がやってきました。
私は他のバイトの連中がいなくなるのを待って、ドキドキしながらA子ちゃんのそばに歩み寄りました。

「A子ちゃん。昨日、俺・・・」

謝ろうとした瞬間。「きっ」と私のほうを睨みつけるA子ちゃん! 
な、なんだよ。俺、女の子に睨まれるの慣れてないよ。ひぃっ。もう、私は失神寸前です。

「何ですか。私、謝りませんよ!」
「い、いや、謝るのは俺のほうっていうか・・・」
「私は全然悪くないんですから!」

うわぁ。超怒ってる。「怒ってる顔も可愛いよ」とか、そんなつまらない冗談言ってる場合じゃない。
っていうか絶対言えない。

「今度から絶対待ち合わせ時間には絶対遅れないようにするからさ。もう機嫌治してよ・・・」
「はぁ? 何言ってるんですか?」

彼女の「はぁ?」という言葉に少しカチンときたけれど、
それとは別になーんか話が喰い違ってるのが気になる。

「ほら、昨日、約束の時間に俺、遅れちゃったから」
「は? 私、行ってませんけど」
「え? 行ってないって」
「待ち合わせ場所自体に私、行ってないですから」
 
ん? どういうこと?

「え? でも、ほら携帯出てくれなかったしさぁ。後からやっと繋がったときも、いきなり切られちゃったし」
「あぁ、あれ。あれは出たくなかったから」

出たくなかったから・・・

「それに昨日、クリスマスだし。何か、とにかくコバヤシさんと会いたかくなかったんだもん」

・・・意味が分からない・・・

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