《必殺戦略レトロ発動・・・》

　ＯＫ、ボス！　まず、その彼女はおとなしめ系の子なんですよね。で、彼の方は目立ちキャラと。こういう構図は、昔からよくあるパターンですよね。というか、こんなんばっかりですよ、昔っから。どうせ、三枚目は「いい友達」ですよ。もしくは、「いい相談役。しかもちょっとデブっぽい」ですよ！

　コバヤシさん、また、話が逸れてます。

　すいません、軌道修正します。んー、こういうのはどうでしょう。その彼のことを呼び出して、「○○君のこと好きな女の子がいるんだけど、○○君は今、好きな人いるの？」って聞いてみる作戦。

　うーん。何かレトロ感たっぷりの作戦ですね。我々が小学生の時にやってたっぽい作戦です。

　古いですか。でも、相手にバレバレな分、表情とかは読みやすいですよね。それに、一応、告白してるってわけでもないっていう保険もついてるし。意外といけるんじゃないですか。多分、その彼も彼女のことが好きだったらすぐ赤くなりますよ。

　今の高校生も、そんなもんですかね。

　そりゃあ、そうでしょう。よほどのホスト君じゃない限り、うれしさ滲みでちゃうでしょ。もう、私なら耐えられませんね。そのまま、手つないで帰ります。

　その他にはありませんか。

　ありません。

　うわー、自信満々で応用力ないですね。となると、助言できることとしては、「○○君のことが好きな女の子がいるんだけど、○○君は今、好きな人いるの？」って揺さぶってみてっていうことだけですね。

　イエス、アイ、アム。

　分かりました。一応、そうやって返事します。

　というよりも、ハヤシさん。私が言うのも何なんですが、今回の相談は無理がありますよ。だって、我々が高校卒業して、もう干支が１週回っちゃいそうな勢いですよ。そりゃあ、うまい助言とかできないですよ。どちらかというと、不倫してたのがバレた友人を追っ手からどう守るかとか、２次会のスナックで執拗に接近してくる課長をどう退けるかとか、そういう相談のほうがタイムリーですよ。

　つまり、もう、女子高生ネタはいやだと。

　いいえ、全然ウェルカムです。私、嘘つきました。合コン誘ってください。

　合コンはともかく、確かに今回の相談は無理があったかもしれませんね。でも、まぁ、初の相談ということで、よかったじゃないですか。メールがもらえただけでも。

　まぁ、そうですね。今度は是非、本人が直接相談に来てくれると嬉しいです。できれば、友達も連れてね。
　
　実際、来たら緊張して何にもしゃべれなかったりして。

　ぎゃふん！

（ハヤシさんからの一言コメント）
同じクラスでの恋愛って色々難しいんですよね。周りの方が気を遣ったりしてたなぁ。中には嫉妬深い男の子もいたりして、彼女と他の男がしゃべってると、露骨に睨んだりしたりしてました。可愛いです。
（コバヤシさんからの一言コメント）
同じクラスでも、他のクラスでもおかまいなしに恋してました。「教科書かして」って言われただけでカン違いしてました。戻ってきた教科書のどこかに「好きです」って書いてないか探すんですよ。これ、マジです。