占いではない恋愛相談所 アンケート結果分析による恋愛テクニック!ホーム
 .

■ 本当にあった切ない恋愛話(コバヤシ) その2


《決して、恋心ではなく・・・》

でも、ここでカン違いをしてはいけない。
私が彼女に対して抱いた気持ちは恋心だが、彼女が私に対して抱いた気持ちは100%間違いなく、
そういう種類のものではなかったと思う。
どちらかというと、
妹が兄に頼る的な気持ちに近かったんだろうと思う。
それを私はきちんと理解していた。悲しいけれど。

ある日、彼女はものすごく泣きながら私の家に電話をかけてきた。
(当時は、携帯なんてないから実家の電話である。気まずさ200%である。もう家人の視線が鋭い、鋭い)

「とにかく話を聞いて欲しい」というので、私は自転車で彼女の家の近くまで行くことにした。
私は自転車を走らせながら
「どうせ、ケンジことで何かあったんだろうな」と思っていた。

彼女と待ち合わせの場所について、目茶苦茶に泣きながら立ち尽くしている彼女を見た瞬間、
私は
「ヤベー。俺、マジでこいつのこと好きだわ」と再確認した。
もう、ポケットの中に入れて帰りたかった。
本当はそんなこと言ってる場合じゃないののだが、
私はとても高校生とは思えないほど、

周りを気にせずに泣き散らかしている彼女を本当に愛おしいと思った。


話を聞いてみると、どうやら私が思っていた以上に、話は深刻だった。
話をまとめると、
「ケンジが他の男と浮気して子供ができたらしい。しかも、ケンジはその女と結婚して、子供も育てるつもりらしい」
ということだった。

大人になった今になれば、
「そんなこと周りが許すはずがないじゃん」と、すぐに判断できると思うのだが、
当時高校生だった私と彼女は、
「きっと、ケンジは本当にその女の子と結婚して、学校も辞めて、二人で子供を育てていくんだろう」
と信じて疑わなかった。

そんな状態だったから、私はうまい言葉を彼女にかけてあげることもできずにいて、
ただただ赤ちゃんのようにうずくまって泣き続ける彼女の背中を見ていることくらいしかできなかった。
たまに、背中をさすってあげながら。

1 2 3 4 次のページへホーム


Copyright (C)2006 みんなで学ぶ恋愛塾 All Rights Reserved.